人は仕事を離れた環境で楽しい時間を過ごすレクリエーションが、豊かな人生のために必要だと考えられています。ただ自在に体を動かせなくなった高齢者にとって、若い頃のようにレクリエーションを楽しめないケースは少なくありません。以前までの介護の世界は身体介助が中心で、楽しい時間を提供するような取り組みはありませんでした。それが近年、生活の質を指すQOLの概念が福祉の現場で生まれたのをきっかけに、広まりを見せています。
そのため、ほとんどの施設ではレクリエーションの時間を導入しています。レクリエーションと一言で言っても、単なる楽しい催しや遊びの時間とは限りません。身体機能が低下した利用者は、リハビリテーションや残っている能力を維持したり向上したりすることを目的にして施設へ通うこともしばしばあります。介護施設は要介護者にしないためのサポートも求められているから、訓練を提供することも重要です。ですが、いつも同じ訓練を繰り返すだけでは長続きさせることが難しいでしょう。そこでレクリエーションとして楽しみながら訓練できれば、一石二鳥です。
このようにレクリエーションは重要な位置にあるわけですが、近年レクリエーション介護士という民間の資格が注目を浴びています。利用者を笑顔にすることを前提にした講座と資格内容で、個々の状態に合わせたレクリエーションを考える力が付いたり、自分の趣味をレクリエーションに生かす方法が身に付いたりします。現役介護職員でも基礎から応用まで幅広い知識が修得できたと好評です。テストとDVDを使用して家で学べて、試験も添削課題をクリアすれば良いだけですから、介護職員であれば取っておいて損は無いでしょう。